点々

そぞろごと Reviews + Opinions

2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

クリスマスを祝う

クリスマスーー幼い頃にはたくさんの飾り付けをして正体を知りつつもサンタクロースからのプレゼントを喜び、社会人になってからは忙しい仕事を持っていたおかげで恋人や仲間と賑々しくやらねばならないという社会的プレッシャーをうまく避けるも、家族を持…

「レディ・ジョーカー」 高村薫

下巻を読み始めたとき何かが・・おかしい・・と感じました。割と重要な場面を数ページ読んでしまってから「レディ・ジョーカー」文庫本には中巻があることに気づくという失態を犯したのです。今読んでしまったことが起こると知りながら中巻を読むのだろうと…

「照柿」 高村薫

「マークスの山」から引きずり込まれるように読み始めた「照柿」、やるべきことも放って一気に読んでしまった上、すでに「レディ・ジョーカー」に手をつけてしまっている。こういう状況を“はまった”と言うのでしょう。 「マークスの山」がある事件の物語だと…

「マークスの山」 高村薫

綿密に書かれた硬派小説を読むと決めて2作目。組織ものの流行がとどまらない。折々に社会の課題に対して発言されてるのを見て興味を持っていましたが、初めて読みます高村薫さん作品。図書館で借り3日で上下巻を読了、読み終えてさっそく「照柿」を買いに走…

「官僚たちの夏」 城山三郎

小説を読むなら知らない世界を体験した気持ちになれるような綿密で硬質なものが読みたいと、色々情報を集めながら最初に取り上げたのが「官僚たちの夏」です。私の父の世代のおじさんたちの話ですが、読んでいる間時代の古さを感じることなく読みました。し…

「楽園のカンヴァス」 原田マハ

そんなにたくさん小説を読んでいません。 小さい頃夢中だったのはエルマーとこまったさんとクレヨン王国シリーズ。高校時代には明治文学が学校で流行し太宰治と芥川龍之介(の顔)はどっちが好みかを巡って女子生徒で白熱。大学時代には留学先で三島由紀夫が…

点と線

気もそぞろに物事に取り組むことが多い人間です。本が好きでたくさん読もうと取り組みますが、ぼんやりと終了してしまうことが多いです。映画や音楽や漫画などのエンターテイメントに感動して夢中になり気分が高ぶるタイプですが、突然熱がサーっと冷めてい…